「決意表明」を公開しました。


昨日9/20、これまで15年以上務めてきた福岡市議会議員の職を辞しました。その理由は、マスコミ報道等であるように「新たなチャレンジ」を行うためです。

私を突き動かしたもの、それは、
「今の現状認識のまま福岡市政を進めていいのか?」
という危機感です。
先の9月議会の質問で、私は過去12年間の「1人あたり市民所得」や「市民1人あたりの市内総生産額」が全く伸びていないというデータを示しました。全国の約半数の政令都市、そして、本市を除く九州全体では増えているのにです。一人ひとりの暮らしをデータで見てみると、この12年間で市民生活は決して豊かになっていません。

しかし、本市から発信される情報は「福岡市はすごい」「成長している」「元気な都市だ」といった自画自賛ばかりです。こうした市政のありかたに対して、実は多くの市民がとても冷めた目を向けているということを、これまでの議員としての活動の中でひしひしと感じてきました。なぜなら、市政が発信する「成長」や「元気」といった言葉が、自分の身の回りにいる人々の状況、地域の実情、生活の実態とは全くと言っていいほどリンクしないからです。

福岡市は若者が多いまちですが、このまちで一年間に生まれる子どもの数よりも、このまちで一年間に亡くなる人の数の方が多くなりました。この12年間で起きたことです。
それでも若者の数が減らずに済んでいるのは、福岡都市圏や九州各地を中心に、多くの若者が本市に移住してきてくれているからです。しかし、既に始まっている九州全体の人口減少を考えたとき、遅かれ早かれこの構造が持たなくなることは明らかです。また、本市の人口が年々増えていることは確かですが、中身を見ると、いわゆる「働く世代」は既に減少に転じており、「シニア世代」の増加がこのまちの人口増を支えているという傾向も、近年定着をしました。

私が市民のみなさんに問いかけたいのは、
「この12年間で、あなたの暮らしは豊かになりましたか?」
「今の市政は本当にあなたのことを見てくれていますか?」
「今のままでこのまちの将来は大丈夫だと思いますか?」
ということです。

私は「まちの活気はそこに住む人がつくるもの」だと思っています。多くの観光客で賑わうことは大事です。都心にきらびやかなビルやホテルがたくさん建つこともいいでしょう。しかし、「そこで暮らす人々に元気が無ければ、活力があるまちとは言えない」私はそう確信しています。
「まちの元気」よりも「そこに暮らすみんなの元気」。
これこそが、福岡市が真に追求すべき姿ではないでしょうか。

近年のコロナ禍で、市民生活・事業環境は深い傷を負っています。まずは、福岡市に住む一人ひとりの暮らしぶり・仕事ぶりに目を向けて、生活の底上げを実現するために、様々な公共サービス・公共投資の拡大を実現します。更には、この福岡市の経済構造を「一部の人たちが成長を引っ張るまち」から「みんなの成長で活力が溢れるまち」に変えていきます。

同時に、脱炭素社会の実現や再生可能エネルギーへの転換、教育への徹底的な投資など、未来をつくるうえで重要な政策分野については、今の市政の発想を大きく超えるビジョンを示して、市民・事業者の皆さんとともに、福岡の新たな時代を創っていきたいと思います。

変える・つくる・ともに
行こう!ふくおか新時代

これから「新たなチャレンジ」が始まります。
みなさん、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

前福岡市議会議員
田中しんすけ